ネット上の生の声や長距離移動者の手記を定点観測すると、ホームごとの利用実態には明確な二極化が見られます。
出張頻度の高いビジネスパーソンによるSNSの投稿では、「新幹線の発車まであと12分しかない時は、新幹線ホームの14番線でかき揚げきしめんを流し込む。これはこれで完成されたサラリーマンの様式美」というスピード重視の肯定派が存在します。その一方で、「わざわざ新幹線の自動改札を出て在来線の3・4番線に降り、揚げたてのエビかき揚げを食べてから再入場した。このひと手間で幸福度が段違いになる」といった、あえて時間を割いてまで味の頂点を取りにいく熱烈なファンの投稿が後を絶ちません。
また、知恵袋やクチコミサイトで散見される「新幹線ホームだと麺が柔らかい気がする」「在来線の方がコシがある」という指摘についても、現場のオペレーションを観察すると合点がいきます。新幹線店舗は客足がひっきりなしに続くため、麺の茹で釜のお湯の温度管理、ならびに茹で置き時間の微細なマージンが、秒単位の混雑波によって揺らぎやすい傾向があります。一方、在来線ホームは電車の発着間隔が新幹線よりも開くため、1杯1杯に対する茹で時間と温度のコントロールが安定しやすいという現場の構造的要因も見逃せません。