性格や人間関係の問題だと思い込んでいた苛立ちが、実は身体的・神経学的な要因によって引き起こされている場合も珍しくありません。
代表的な例がホルモンバランスの乱れです。40代から50代にかけて訪れるホルモンの急激な変化は、感情のブレーキを効きにくくさせます。自分自身の不調はもちろんのこと、母親がホルモンバランスを崩している場合、些細な小言やヒステリックな言動が増加し、家庭内の摩擦が激化します。親にイライラする更年期の影響を視野に入れ、互いの体調を客観的に見つめ直す視点が欠かせません。
また、注意深く見極めるべきは親にイライラする病気の可能性です。
自身が抱える慢性疲労、適応障害、PMDD(月経前不快気分障害)、大人の発達障害(ADHDなど)による感情コントロールの難しさが影響していることもあります。親側に関しても、初期の認知症や脳血管疾患、うつ病の兆候として「怒りっぽくなる」「感情が鈍麻する」といった人格変化が現れるケースがあるため、単なる性格の変化と決めつけず医療機関への相談も考慮すべきです。