父は山奥の自然の中で自給自足の生き方を突き詰め、母は都市のメディアの中心で言葉を紡ぎ続ける。一見すると交わらないように思える二つの世界だが、彼ら家族にとっては不思議な調和を保っている。まるで上質なドキュメンタリーを見ているかのような、ドラマチックな家族のあり方だ。
然さんは、ファッション業界やストリートカルチャーに造詣が深かった父親の感性と、芸能界で独自のポジションを築いた母親の柔軟な思考を自然体で受け継いでいる。どちらか一方の生き方を押し付けられることなく育った経験が、彼の人生観に大きな深みを与えているのは間違いない。