インターネット上の広告やSNSで見かける「支払総額30万円ポッキリ」「審査なし自社ローン即日納車」といった格安中古車には、札幌の冬ならではの構造的なリスクが隠されています。
まず、相場を大きく下回る格安4WD車の大半は、「下回りの激しいサビによって次回の車検通過に数十万円の板金溶接が必要な個体」か、あるいは「本州から流入した2WD(FF)車」のいずれかです。札幌市内でも幹線道路沿いであればFF車に高性能スタッドレスタイヤを履かせることで走行可能ですが、中道に入った瞬間に腹下がつかえてカメ状態(スタック)に陥るリスクが格段に高まります。
さらに注意すべきは、中古車の「支払総額表示ルール」施行後における諸費用の不透明さです。店頭表示価格は安く設定されているものの、見積もりを取ると「北海道登録費用」「冬道対策パック」「強制的な高額コーティング」「指定保証への加入」が上乗せされ、最終的な支払額が相場以上になるケースが散見されます。
また、オートローン審査に不安を抱える層をターゲットにした「自社ローン」についても冷静な精査が必要です。自社ローン自体は正当な販売手法の一つですが、信販会社を通さない代わりに車両本体価格に高額な手数料・リスクプレミアムが最初から上乗せされているケースや、GPS遠隔制御装置(起動制御装置)の取り付け費用が別途請求される事例があります。金利0%を謳っていても、同等年式・走行距離の通常相場と比較して総支払額が適正かどうかを必ず電卓を叩いて確認してください。