コニーが背負った十字架の中で、最も読者の胸を締め付けたのが、パラディ島港での戦闘におけるかつての同期・ダズとサムエルの射殺です。
地鳴らしを止めるため飛行艇を確保しようとするハンジやアルミンたち連合部隊の前に、イェーガー派として港を警備していたダズとサムエルが立ち塞がりました。訓練兵時代、雪山で遭難しかけたダズを救ったのはヒストリアであり、立体機動装置の故障で壁から転落しかけたサムエルを救ったのはサシャでした。共に笑い、同じ釜の飯を食った大切な仲間です。
アルミンが撃たれ、飛行艇が爆破されそうになる絶体絶命の危機において、サムエルは「裏切り者!仲間だと思ってたのに!」と叫びます。その叫びに対し、コニーは苦悶の表情を歪ませながら拳銃を奪い、躊躇なく二人の頭部を撃ち抜いて射殺しました。
自らの手をかつての友の血で染めた直後、コニーが放った魂の絶叫は、本作における屈指の名言・名場面として語り継がれています。
「世界を救うため」という大義のために、昨日までの味方を裏切り、殺害せねばならなかった罪悪感。この地獄の経験を経たからこそ、コニーはただの陽気な少年から、冷徹な覚悟と痛みを背負った「本物の兵士」へと変貌を遂げたのです。