都市部のマンションベランダや限られたスペースで育てる場合、最も重要なのは「限られた土量で木が暴れず、最後まで実が肥大するか」という点です。園芸店では「ミディトマト(中玉)」も並んでいますが、初心者が安易に手を出して失敗する典型例がここにあります。
中玉トマトとミニトマトの違いは、単に果実の大きさ(ミニが10〜25g、中玉が40〜60g)だけではありません。植物生理学的な観点から見ると、中玉トマトは果実1つを太らせるために必要な葉の枚数と水分・肥料の消費量が格段に多くなります。中玉トマトは真夏の土壌乾燥やカルシウム欠乏による「尻腐れ病」の発生率が急激に跳ね上がるのに対し、ミニトマトは環境変化に対する耐性が極めて高く、実がつきやすい性質を持っています。
そのため、土の容量が15〜20リットル程度のコンテナ栽培では、プランター向けミニトマトおすすめとして背丈が高くなりすぎない品種や、節間が詰まる品種を選ぶのが鉄則です。例えば、主枝が一定の高さで自然に止まる「芯止まり型(わい性品種)」のレジナや、節間が短くベランダの手すり内で完結する矮性品種を選べば、支柱立てや毎週末のわき芽かきに追われるストレスから解放されます。