肌の変色に気づいた際、何科を受診すべきかという初動の判断は治療の成否を大きく左右します。基本的には、以下の基準に沿って受診先を選択することが推奨されます。
- まずは一般皮膚科を受診すべきケース:かゆみ、赤み、発疹、皮膚の盛り上がりなど、皮膚表面の局所的病変が主症状である場合。
- 総合内科または内分泌代謝内科を受診すべきケース:顔全体が均一に黒ずんでいる、唇や歯茎、手のひらのシワにも変色がある、全身の倦怠感・体重減少・血圧低下・食欲不振を伴う場合。
皮膚科と内科の診断連携において重要となるのが、血液検査と生化学検査です。内分泌代謝科では血中コルチゾール値およびACTH値の測定、迅速ACTH負荷試験によって副腎機能を評価します。同時に、肝機能マーカー(AST、ALT、γ-GTP、総ビリルビン)、腎機能マーカー(血清クレアチニン、eGFR、尿素窒素)、血清フェリチン(鉄代謝)を調べることで、原因疾患の鑑別が可能です。「皮膚科を受診したが原因が判然としない」という場合は、躊躇せずに血液検査の実施を希望するか、総合内科への紹介状を依頼することが賢明です。