なぜ私たちは他人の部屋にこれほど惹かれるのか。その第一の理由は「再現性の高さ」にある。モデルルームの完璧なコーディネートは現実離れしがちだが、同世代のインフルエンサーが愛用する家具や日用品は即座に真似ができる。無印良品の整理ボックスやIKEAの収納ラック、ニトリの手頃で機能的なインテリアなど、身近なブランドで作る空間は親しみやすい。
第二に、居住者の美意識や生活の知恵を追体験できる点だ。単にモノを並べるのではなく、動線を意識した家具配置や色調の統一感など、無意識の工夫が画面越しに伝わってくる。そして第三に、他者の私的空間をのぞく密かな探求心を満たしてくれる点が挙げられる。ルームツアーは、現代のデジタル社会が生み出した新しい感覚の体験型コンテンツと言える。