住宅環境や家族構成によって、最適な湯張り設定と実態には顕著な違いが見られます。SNSや生活実感アンケートでも「お湯を溜めるとすぐ溢れてしまう」「設定湯量がわからない」という声が頻繁に寄せられています。
賃貸マンションやアパートに多い1014〜1216サイズの浴室では、給湯器リモコンの自動湯張り水量設定の目安を初期設定(多くのメーカーで出荷時200L設定)のままにしていると、お湯が多すぎて人が入った際に溢れ出てしまうケースが後を絶ちません。
一人暮らし向けのマンション浴槽では、湯量を140〜160L(水位設定:低〜中低)に絞り込む設定が最も実用的です。半身浴よりも少し深めの水位になりますが、入浴時に体が沈むことで肩口までしっかりと温まることができ、水道代・ガス代を1回あたり約30〜40円抑制できます。
一方、戸建てに多い1616サイズ(1坪タイプ)を備えるファミリー層では、大人が足を伸ばして肩まで浸かるために200〜220Lの設定が標準的です。ただし、ベンチ付きのエコ浴槽(浴槽内に段差がある節水タイプ)を採用している住宅では、満水容量自体が約30〜40L少なく設計されているため、160〜180Lの設定でも十分な深さを確保できます。