茨城県鉾田市は、市町村単位のメロン産出額・生産量ともに日本一を誇るメロンの聖地です。スーパーで見かけるメロンの多くが鉾田産であることも珍しくありませんが、単に量が多いだけでなく、食味の良さでも市場から極めて高い評価を得ています。その秘密は、メロン栽培に理想的な「自然環境」と「農家の技術」の融合にあります。
第1の理由は、水はけの優れた関東ローム層の土壌です。メロンは根が過剰な水分を嫌う繊細な作物ですが、鹿島灘沿いに広がる平坦な台地は水はけが抜群に良く、余分な水分ストレスをかけずに根を深く張らせることができます。
第2の理由は、太平洋と涸沼・北浦に囲まれた温暖な海洋性気候と昼夜の寒暖差です。夏は極端な酷暑にならず、冬は温暖で日照時間が長いという特徴があります。光合成によって日中にたっぷり作られた糖分が、夜間の冷え込みによって果実にしっかりと蓄積され、際立つ甘さが生まれます。
第3の理由は、半世紀以上にわたって受け継がれてきた高度な施設園芸技術です。徹底した温度・水分管理はもちろん、糖度を高めるために1株から収穫する果実の数をあえて制限する栽培法を徹底。熟練の生産者による日々の手入れが、どの玉を切ってもハズレのない高い品質を支えています。