札幌の地下鉄を利用する上で、最大の関門と呼ばれるのが「大通駅での乗換ルール」です。南北線と東西線は地下2階のコンコースを挟んで比較的スムーズに行き来できる設計になっていますが、問題は後から建設された東豊線ホームの位置にあります。
東豊線の大通駅ホームは地下4階の深い場所に位置し、南北線・東西線エリアから東側へ約250〜300メートルほど離れた「ほぼ別駅」とも呼べる距離にあります。案内表示通りに進んでも早足で5分、混雑時や荷物がある場合は7〜8分の乗り換え時間を見込まなければ列車を逃すことになります。大通駅構内には黄色の乗り換え専用改札機が設置されていた時代もありましたが、現在は改札を出ずに連絡通路経由で全路線へ移動可能です。ただし、一度改札外へ出てしまうと切符は無効となり運賃が再計算されるため、頭上の「のりかえ連絡通路」の誘導サインから目を離さないことが肝要です。
一方、さっぽろ駅から大通駅の1駅区間(約520メートル)については、乗車せずに札幌駅地下歩行空間(チカホ)を歩く選択肢が定着しました。悪天候や厳冬期でも完全に遮断された快適な空間で、所要時間は徒歩約10分。210円の初乗り運賃を節約できるだけでなく、イベントスペースやカフェが並ぶ活気ある通路を移動できるため、地元通勤客の間でも「さっぽろ〜大通間は乗らずに歩く」のが標準的なライフハックとなっています。