半世紀以上の歴史を誇るホーンテッドマンションだからこそ、ネット上には公式設定と二次創作的な都市伝説が混在しています。ここでは代表的な誤解を検証し、真偽を整理します。
誤解1:屋根裏部屋の花嫁は「メアリー・グレイス」という薄幸の少女である?
【検証結果:誤り(旧ファンネームおよび二次創作)】
かつて日本のファンコミュニティや個人ブログ等で「花嫁の名前はメアリー・グレイスであり、結婚式当日に花婿に逃げられて屋根裏で衰弱死した」という悲哀の物語が広く信じられていた時期がありました。しかし、これは1990年代から2000年代初頭のネット黎明期に広まった非公式の創作ストーリーです。公式のバックグラウンドストーリーにおいて、彼女の正体は明確に「コンスタンス・ハッチウェイ」であり、被害者ではなく加害者です。
誤解2:伸びる部屋(ストレッチングルーム)の首吊り死体は花嫁の夫である?
【検証結果:誤り(別人である可能性が極めて高い)】
アトラクション冒頭の密室で天井を見上げると現れる首吊り死体は、館の主である「ゴーストホスト(Master Graceyとされることが多い)」自身の成れの果てです。コンスタンスの5人の夫たちはすべて「斧によって首を刎ねられて」命を落としており、首吊りによる自殺・他殺とは手口が一致しません。屋根裏部屋の惨劇とゴーストホストの死は、館の異なる時間軸に属する惨劇として捉えるのが公式資料に忠実な解釈です。