家庭菜園の初心者向け野菜として真っ先に名前が挙がるシソですが、ネット上の掲示板やSNSでは「大葉 庭植え 後悔」といった悲痛な叫びが後を絶ちません。園芸の専門家やベテラン菜園家の間でも、シソ 植えてはいけない 理由として共通して挙げられるのは、主に次の3つの明確な要因です。
第1の要因は、制御不能に陥る「爆発的な繁殖力」です。シソは日本の気候風土に極めて適着したシソ科の一年草であり、痩せた土地でも猛烈な勢いで根を張ります。秋口に花を咲かせた後、無数の微細な種子が庭中にばらまかれ、翌年の春には芝生の隙間や砂利敷き、敷石の目地にまで絨毯のように芽吹いて庭全体を侵食してしまいます。
第2の要因は、「交雑による品質崩壊の罠」です。近隣に赤シソや野生種、エゴマなどが生えている環境で種が受粉すると、容易に遺伝的交雑が発生します。その結果、翌年こぼれ種から自生した大葉は「香りが全くない」「葉がゴワゴワして硬い」「裏面だけ中途半端に赤紫色で筋張っている」といった、およそ食用に適さない雑草へと退化してしまうケースが多発します。
第3の要因は、夜行性害虫の誘引と繁殖です。シソの芳醇な香り成分は人間にとって魅力的ですが、同時にヨトウムシ(夜盗虫)やベニフキノメイガなどの大好物でもあります。地植えにして放置された巨大なシソ株は格好の隠れ家となり、夜間に周囲のナスやトマト、花壇の草花まで食い荒らす「害虫の供給基地」へと変貌を遂げてしまうのです。