ハンターハンターのジャイロとは?正体とゴン再会の伏線を徹底考察

ハンターハンターのジャイロとは?正体とゴン再会の伏線を徹底考察

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ジャイロを語る上で絶対に外せないのが、原作第204話で挿入された作者・冨樫義博氏による決定的なナレーションです。

キメラ=アント編の序盤、ゴンとキルアがカイトと共にNGLへ潜入していたまさにその時、記憶を保ったまま町を離れるジャイロと二人は、同じ街の目と鼻の先ですれ違っていました。その瞬間に添えられたモノローグは、読者に強烈な衝撃を与えました。

「二人が出会わなかったのは 互いにとって そして恐らくは人類にとっても 幸運な事であった」
「二人が出会うのは まだずっと先のことである」
「その出会いがゴンにとって好転となるか否かは 二人のこれ以降次第」

このナレーションは、単なる思わせぶりな演出ではなく、物語の未来を規定する不可避の確定伏線です。注目すべきは、現在の二人の状況です。

ゴンはピトー戦で「もうこれで終わってもいい」と全てを投げ打つ制約と誓約を結び、ナニカの力で一命を取り留めたものの、現在はオーラ(念能力)が出せない一般人の状態で故郷・くじら島に戻り、学業に専念しています。一方のジャイロは、キメラアントの強靭な肉体と人間時代の冷徹な統率力を携え、法も戸籍も存在しない無法地帯「流星街」へ潜伏しました。

かつて「光」として描かれながら、私怨のために自らを闇へ落としたゴン。最初から「純粋な闇」として世界を憎むジャイロ。念を失い「自分は何者なのか」を再定義している途上のゴンが、悪意の王国を築き上げたジャイロと対峙した時、ナレーションの言う「好転となるか否か」が試されることになります。

小林 直樹
著者

小林 直樹

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。