三崎港の潮風が心地よく吹き抜ける三崎水産物地方卸売市場。一般の観光客にとって、卸売市場の建屋は一見敷居が高く感じられるかもしれませんが、その2階へと階段を上がった先に広がるのが「三崎魚市場食堂」です。かつては市場関係者の胃袋を満たす実用的な食堂としての側面が強かったものの、現在では三崎港屈指の海鮮丼・地魚スポットとして広く知られています。
支持を集め続ける最大の理由は、仲買人や漁業関係者が行き交う「本物の現場」で食事を楽しめるライブ感にあります。ガラス張りの窓から階下の市場フロアや漁港の風景を一望でき、観光地向けに過度な装飾を施した飲食店とは一線を画す無骨で清潔な市場情緒が漂います。三崎水産物地方卸売市場食堂としての矜持を感じさせる確かな目利きと、流通コストを抑えた良心的な価格設定が、リピーターを生み出す大きな原動力となっています。