内田也哉子は10代の頃からスイス、フランス、アメリカなど海外留学を経験し、多感な時期を異文化の中で過ごしました。1997年には映画『東京日和』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど俳優としての資質も示しましたが、本人が選んだのは「言葉で表現する道」でした。
子どもたちの教育のために数年間過ごしたロンドン生活は、彼女の執筆活動に決定的な影響を与えました。異国の地で家族と向き合い、異邦人としての視点を得たことで、エッセイストとしての観察眼は研ぎ澄まされていきました。
特に近年大きな話題を呼んだ著書『BLANK PAGE 空白を埋める』では、両親を知るさまざまな表現者たちとの対話を通じ、母と父の知られざる素顔と自分自身のルーツを再構築しました。この作品は、彼女のキャリアにおける金字塔として今なお読み継がれています。