家庭用炒飯のクオリティ向上に大きく貢献しているのが、長年うま味と調理メカニズムを研究し続けている味の素株式会社などの食品メーカーである。同社が提案する調味料の組み合わせと加熱バランスは、プロとアマチュアの壁を取り払う決定打となっている。
プロが使用する中華コンロと家庭のコンロでは、発生する熱量に数倍の開きがある。この熱量の壁を克服するために同社が推奨しているのが、うま味調味料を米粒の表面に均一に行き渡らせるアプローチだ。グルタミン酸などのうま味成分が熱によって米のタンパク質や脂質と結びつくことで、コクが増し、強い火力に頼らずとも深い味わいが生まれる。
また、冷やご飯を使う際、冷蔵庫から出してすぐの冷たすぎる状態ではなく、あえて少し常温に戻すか、軽くレンジで10秒ほど温める「微温め」のテクニックも推奨されている。これによりフライパンの温度低下を防ぎ、家庭用コンロでも一気に水分を飛ばして炒め上げることが可能になる。