これほどの利便性と秘匿性を享受するための対価は、一般的なフライト体験とは桁違いのスケールです。羽田空港における国際線プライベートジェット利用料金は、主に空港使用料、専用ゲート施設利用料、グランドハンドリング費、そして駐機料で構成されます。
専用ゲートおよびラウンジの利用料だけでも、1回の離発着につき数十万円規模のハンドリングチャージが発生します。さらに、機体を保有せずチャーター便として国際線を運航する場合、機体の規模や航続距離によってビジネスジェットチャーター費用は跳ね上がります。例えば、東京から東南アジア主要都市への往復チャーターであれば小型・中型機で1,500万〜2,500万円前後、欧米長距離路線をカバーする大型機(ガルフストリームG650やボンバルディア・グローバル7500など)になると3,500万〜5,000万円以上に達することも珍しくありません。それでもグローバル企業がこのコストを投じるのは、役員数十名の移動拘束時間を最小化し、移動空間そのものを強固なセキュリティ下の移動オフィスに変える経済的価値が上回るからです。