トレンドを追う上で、多くの読者が陥りやすい落とし穴が存在します。ネット上で「爆発的ブーム」と称されている現象のすべてが、社会全体に浸透しているわけではありません。
誤解1:SNSの再生回数=実際の経済的ヒットである
数千万回再生を記録した楽曲や動画であっても、それが実購買や長期的なファンコミュニティの形成に結びついているとは限りません。視聴回数はプラットフォームのアルゴリズムによって人工的に増幅された数値であるケースも多く、実店舗の売上データと照らし合わせると、局所的な盛り上がりに留まっている例が散見されます。
誤解2:女子高生が熱狂しているものは全員が知っている
現在のソーシャルメディアは高度にタコツボ化(サイロ化)しています。同じクラスの生徒同士であっても、視聴しているタイムラインの傾向が異なれば、流行していると認識するコンテンツが全く異なるという現象が日常茶飯事です。「誰もが知る国民的ヒット」は構造的に生まれにくくなっており、あくまで特定コミュニティ内の局所的熱狂であることを認識する必要があります。