家庭工作やワークショップで圧倒的な人気を誇るペットボトル風鈴ですが、実は最も「音が鳴らない」というトラブルが頻発する素材でもあります。失敗を引き起こす物理的なボトルネックは主に2点に集約されます。
第1の原因は、ペットボトル風鈴の音が鳴らない原因として最も多い「舌(ぜつ)の質量不足」です。プラスチック製の軽いストローや小型ビーズを舌に採用した場合、柔らかいペットボトルの側壁を十分に振動させるだけの打撃力を生み出せません。ペットボトルのボディを鳴らすには、舌に外径15〜20mm程度のガラスビーズやM6〜M8サイズの金属製ワッシャー(座金)、あるいは真鍮製の鈴など、硬度と比重を兼ね備えたパーツを採用するのが必須条件となります。
第2の原因は、「短冊のサイズ過多による運動麻痺」です。風をたくさん受けようとして厚紙を大きく切りすぎると、短冊自体の自重がアンカー(重り)として作用し、微風程度では紐全体が固定されて舌が振れなくなります。風鈴の短冊の重さ調整では、一般的なコピー用紙や千代紙(縦12〜15cm、幅3.5〜4cm程度、重量約1〜2g)が理想的です。
夏休みの工作で音を確実に鳴らすコツとして、舌を吊るす位置の調整も極めて重要です。本体下部の開口部ラインに対して、舌の中心がフチから1.0〜1.5cmほど内側に入った位置に留まるよう、紐の長さを結び目で微調整してください。舌の位置が高すぎると本体の肉厚部分に当たって音が響かず、低すぎると開口部から外に飛び出して空振りを起こします。