グラスの持ち方以上に、現場で周囲をひやりとさせてしまうのが「NGな乾杯・所作」です。特にビジネスや接待の席で失敗しないよう、以下の4項目を心に留めておきましょう。
1. 乾杯時にグラスをカチリと打ち合わせる(最大のNG)
日本の居酒屋でビールジョッキをぶつけ合う感覚で、ワイングラスを合わせるのはワイングラス乾杯NGマナーの筆頭です。クリスタルガラス製の高級ワイングラスは非常に薄く繊細に作られており、わずかな衝撃でヒビが入ったり割れたりする危険があります。正しい乾杯作法は「グラスを目の高さまで軽く持ち上げ、相手の目を見て微笑む(アイコンタクト)」だけで十分です。
2. ワインを注いでもらうときにグラスを持ち上げる
ビールや日本酒のお酌では両手でグラスを持ち上げるのが礼儀ですが、ワインでは完全なマナー違反です。ソムリエや給仕係がボトルを持って注ぎに来たときは、グラスに一切手を触れず、テーブルの上に置いたまま待つのが国際標準です。グラスを持ち上げると重心が狂い、ワインがこぼれる原因になります。
3. 立食パーティーで左手にお皿、右手でグラスをブラブラ振り回す
立食パーティー持ち方作法では、グラスと小皿の扱いにスマートさが問われます。会話をしながら歩き回る際、ステムの最下部を持って大きく腕を振ると周囲の人に接触する恐れがあります。移動時はグラスのステムをしっかりと安定させ、身体の中心近くに寄せて持つのがマナーです。
4. 口紅がついたグラスを指先でぬぐって服で拭く
グラスの縁に口紅が付着した際、ナプキンや指でゴシゴシと拭くのは見苦しく映ります。軽く親指の腹で押さえるように拭き、その指を膝のナプキンで目立たないように拭き取るか、そもそも飲む前に唇の余分な油分をナプキンで軽く抑えておくのが淑女のエチケットです。