Q1:山本山のおばあちゃんはいつまで琵琶湖に滞在しますか?北帰の時期はいつ頃ですか?
A1:例年の傾向として、毎年2月下旬から3月上旬にかけて北帰(繁殖地である極東ロシア方面への渡り)を行います。気圧配置や上昇気流の発生状況を見極め、天候の良い日の午前中に山本山を飛び立ち、琵琶湖上空で旋回しながら高度を上げて一気に北上していくケースがほとんどです。湖北野鳥センターの速報で毎年旅立ちが報じられます。
Q2:双眼鏡や望遠レンズがなくても肉眼で観察することはできますか?
A2:山本山の止まり木までは数百メートル以上の距離があるため、肉眼では「木に何かがとまっている」程度にしか識別できません。鮮明に観察するためには、最低でも8〜10倍程度の双眼鏡、またはフィールドスコープ(単眼鏡)が必要です。機材をお持ちでない場合は、高性能スコープが常設されている「湖北野鳥センター」の館内から観察するのが最も確実です。
Q3:なぜ他のオオワシは琵琶湖に来ず、この個体だけが毎年やってくるのですか?
A3:オオワシをはじめとする大型猛禽類は、一度安全で餌が豊富だと学習した越冬地に対して強い執着(越冬地への回帰性)を持ちます。若鳥時代に偶然琵琶湖に迷い込んだ際、天敵がおらず風土が適していたことから、彼女自身の「冬のマイホーム」として記憶されたと考えられています。近年では極まれに別の若いオオワシが飛来することもありますが、四半世紀以上定着しているのは彼女ただ一羽です。