結ばない靴紐を選ぶ際は、素材と固定方式の特性を把握することが不可欠です。大きく分けると4つの系統が存在します。
第1に、シリコンバータイプです。シューホール(靴紐の穴)に1本ずつ独立したシリコン製パーツを引っ掛ける構造で、結び目が一切なく凹凸のないフラットな見た目になります。泥汚れが付着しても水洗いで簡単に落とせるため、雨の日用スニーカーやガーデニング用に向いています。ただし、足幅や甲の高さに合わせた微調整が難しく、甲高幅広の足型ではホールド感が不足するか、逆に圧迫されすぎる傾向があります。
第2に、伸縮ゴム紐+カプセル・ストッパー式(切るタイプ)です。高弾性ラテックスを織り込んだ紐を従来の靴紐と同じように通し、余分な長さをハサミで切り落として金具で固定します。見た目が通常のスニーカーとほぼ変わらず、スマートなデザインを維持できる点が最大の強みです。
第3に、コブ形状の特殊ゴム紐(キャタピランなど)です。一定間隔で配置された球状のコブがシューホールに引っかかることで、金具を一切使わずに固定します。つま先側は緩めて圧迫感を防ぎ、足首側は強く締めてかかとの浮きを抑えるといった「ホールごとの独立テンション調整」が可能です。アスリートのランニングシューズや、激しく動き回る子供用の靴で絶大な支持を得ています。
第4に、ビジネスシューズ・革靴専用の伸縮シューレースです。一見するとクラシックな蝋引き紐に見える特殊加工が施されており、フォーマルな質感を一切損なわずにスリッポンのような着脱性を実現します。