当時の映画館の熱狂と観客の生の声(SNSやレビューサイトの検証)を辿ると、それぞれのジャンルで観客の心を捉えた決定的な要素が浮かび上がってきます。
1. 邦画界の金字塔:『劇場版コード・ブルー』と『万引き家族』の対比
2018年の邦画実写は、大衆娯楽の極みと芸術性の極みが共存していました。『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』に対するファンの感想では、「登場人物全員の決断に涙が止まらなかった」「テレビ版10年の重みがすべて報われた」というエモーショナルな共感が圧倒的でした。
一方、是枝裕和監督の『万引き家族』は、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールを受賞。本物の家族とは何か、貧困と孤独の境界線をリアルに描き出し、国内外の批評家から「現代社会の暗部を優しく、かつ容赦なく照らし出した」と極めて高い評価を獲得しました。
2. アニメ映画の沸点:『名探偵コナン ゼロの執行人』の衝撃
アニメ映画ランキングを語る上で外せないのが、公安警察・黒ずくめの組織・探偵の「トリプルフェイス」を持つ安室透の活躍です。「安室透を100億の男にする」というファンの自発的なリピート鑑賞運動がSNS上で活発化し、興行収入91.8億円を記録。キャラクタービジネスと映画興行の融合という新たな潮流を生み出しました。
3. 洋画ヒット作の躍進:『グレイテスト・ショーマン』と『アベンジャーズ』
洋画界では、ヒュー・ジャックマン主演の『グレイテスト・ショーマン』が驚異的なロングランを記録。キアラ・セトルが歌い上げた主題歌『This Is Me』をはじめとする劇中歌の数々は、音楽配信チャートを席巻しました。また、マーベル・シネマティック・ユニバースの集大成『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』は、衝撃的な全滅の結末によって世界中のファンを絶句させ、映画界に前代未聞のクリフハンガー体験をもたらしました。