「プロになれるのは一握り」という言葉では片付けられないほどの断絶が、学費と成果の間に存在する。2年間の在籍で支払う総額は、学費や教材費、遠征費などを合わせると300万円から400万円規模に膨らむ。この金額は一般的な文系大学や他の技術系専門学校と同等、あるいはそれ以上だ。しかし、高額な投資に対して得られる設備や指導内容が釣り合っていないケースが後を絶たない。
卒業後の就職率についても、学校側の公表データには「カラクリ」が潜んでいる。関連企業への就職率90%以上と謳っていても、その実態はゲームとは無関係な一般企業の接客業や営業職、派遣社員としての採用が大半を占める。競技シーンの第一線で契約を勝ち取れる卒業生は、全体のアカデミー生のわずか1%未満に過ぎない。この圧倒的な落差こそが、当事者たちに「やばい」と絶望させる最大の要因だ。