番組を巡って最も議論が紛糾したのが、契約書に盛り込まれていた条件と「やらせ・演出指示」の有無です。ネット上では「すべて台本通りの演技で、高いボーナスが支払われていたのではないか」という憶測も飛び交いましたが、実際の契約構造はより複雑な心理的支配を生む仕組みになっていました。
番組参加時に交わされる出演合意書には、主に以下のような厳格な条項が盛り込まれていたと報じられています。
- 守秘義務の徹底:放送前の内容や舞台裏の撮影手法、入退居のスケジュールを口外することを禁止。
- 編集権の完全委託:映像のカット割り、ナレーション、スタジオトークでの取り上げ方に対する異議申し立てを放棄する条項。
- 途中辞退の制限と違約金:正当な理由なく自己都合で急遽退居した場合や、重大な規約違反があった場合の損害賠償リスク。
BPO(放送倫理・番組向上機構)の審理や各種報道で明らかになった通り、台詞を一言一句指定した「脚本」は存在しなかったものの、現場スタッフから「ここで手をつないでほしい」「もっと激しく問い詰めてほしい」といった強力な状況設定や心理的誘導が存在していました。メンバー側にとっては、「制作陣の期待に応えなければ出番を減らされる」「悪者として編集されるのではないか」という力関係が働き、ギャラ以上のプレッシャーが日常的にかかり続ける構造になっていたのです。