まず押さえておくべきは、日本の輸入車市場におけるアメ車の立ち位置だ。日本自動車輸入組合(JAIA)が公表する統計によると、2026年の輸入車新車登録台数は前年比で微増したものの、その内訳はドイツ車とイタリア車、そしてスウェーデン車が上位を占める。アメリカ車の比率は依然として数%台にとどまり、とりわけ乗用車カテゴリーでは苦戦が鮮明である。報道各社の取材によれば、正規ディーラー網の縮小が続いており、地方都市では「アメ車を新車で買おうにも販売店がない」という声も少なくない。
一方、アメリカ本国ではフォードのFシリーズやシボレーのシルバラードが2026年も全米販売ランキングの上位を独占しており、ピックアップトラック文化の根強さが際立つ。つまり「アメ車が売れない」という現象は、グローバルな製品力の問題というよりも、日本という市場の特殊性に起因する部分が大きい。