ネット上の掲示板やSNSで定期的に浮上する「自衛隊員しか入れない」という噂は、明確な誤りです。防衛医科大学校病院の一般受診に関する噂の真相を紐解くと、設立の経緯と医療法上の位置づけが深く関係しています。
防衛医科大学校病院は、自衛隊の医官(医師)や看護官を養成・教育・研究するための教育病院として1977年に開設されました。しかし同時に、医療法に基づく「特定機能病院」の承認を受けており、埼玉県西部医療圏(所沢市・狭山市・入間市・飯能市・日高市など)における高度医療の砦として機能しています。一般住民の保険診療を行っており、誰でも受診資格を有しています。
一方で、一般の民間病院とは異なる独自性も存在します。病院敷地内には自衛隊制服組のスタッフや医学生、看護学生が勤務・実習を行っており、防衛医療や災害医療、感染症対策、外傷治療において国内トップクラスの研究・臨床ノウハウが集積されています。このような専門外来の経緯や名医の存在が、難病や重症疾患を抱える患者から強い信頼を寄せられる要因となっています。