女性の体は、ホルモンバランスの影響を受けて人生の各局面で劇的に変化する。10代の思春期における月経不順から、働く世代の月経困難症や子宮内膜症、そして40代以降の更年期障害まで、その悩みは多岐にわたる。従来の婦人科診療では「症状が出てから受診する」のが一般的だったが、現在は「未病の段階で予防する」ヘルスケアへの移行が進んでいる。
このような時代の要請に応える形として、個別のライフスタイルに合わせたきめ細やかな診療が求められている。単に病気を治すだけでなく、患者の日常生活の質(QOL)向上を見据えた総合的なサポート体制が、現代の女性医療における評価基準となりつつある。