西日本豪雨被災地支援プロジェクトにおける彼の活躍も記憶に新しい。氾濫した河川によって押し寄せた膨大な泥の撤去作業や、水浸しになった家財道具の搬出など、過酷を極める現場に黙々と挑み続けた。現場の若者たちが息を切らす中でも、軽快にスコップを振るう姿は圧倒的だった。
昼休みになれば自作の簡素な食事を取り、夜は軽トラックの荷台で眠る。誰かに命じられたわけでもなく、名誉を求めたわけでもない。ただ目の前に困っている人がいるから汗を流すというシンプルな行動原理が、絶望の淵にいた被災者の心をどれほど救ったかは計り知れない。