教諭と講師における最大の相違点の一つが給与・賞与・退職金を含む生涯賃金の格差です。公立学校の場合、教諭には「給特法(公立の義務教育諸学校等の教員を正規職員として処遇するための法律)」に基づく教職調整額が適用され、号給テーブルに沿った定期昇給と年2回の期末・勤勉手当(ボーナス)、手厚い退職手当が支給されます。
文部科学省の各種統計調査および自治体発表の人事委員会勧告資料をもとに、2026年時点における身分別の客観データを比較整理しました。
正規教諭になるための最大の関門である教員採用試験の倍率と難易度については、自治体や校種によって大きな地殻変動が起きています。文部科学省が公表した直近の採用選考試験結果によると、小学校全体の採用倍率は約2.2倍〜2.5倍前後と過去最低水準の低倍率傾向が続いており、一部の自治体では実質倍率が1倍台前半に落ち込むなど、教員不足が深刻な社会問題となっています。
一方で、中学校や高校の特定教科(社会・国語・保健体育・英語など)では依然として4倍〜8倍以上の高倍率を維持している自治体も多く、校種・教科ごとの難易度格差が顕著です。正規の教諭ポストを勝ち取るための競争は、希望する自治体や専門分野によって大きく様相が異なります。