画面上ではのんびりとした姿を見せる徳光ですが、その健康状態の裏には過去の壮絶な闘病記が存在します。徳光が直面した最大の危機は、日本テレビ退社後の激務が続いていた2001年8月に発症した急性心筋梗塞でした。『24時間テレビ』のメインパーソナリティー本番を目前に控えたある日、自宅で激しい胸の痛みに襲われ、緊急搬送。一時は心停止の危険すらある極めて切迫した状況でしたが、冠動脈ステント留置術をはじめとする迅速な医療処置によって一命を取り留めました。
当時、一日数十本を吸う極度の愛煙家であり、競馬場通いや不規則な食生活、激務によるストレスを抱えていた徳光にとって、この病は人生の決定的な転換点となりました。主治医や妻からの厳格な指導を受け、退院後は即座に完全禁煙を決断。さらに食事療法やウォーキングを日常に取り入れ、生活習慣を根底から見直しました。
また、過去には脳血管の定期検診で脳梗塞の前兆となる微小脳梗塞のリスクが指摘されたこともあり、健康番組などを通じて自身の数値をオープンにしてきました。大病を経験した人間特有の「自分の身体の限界を知る知恵」が身についているからこそ、無理な夜更かしを避け、日中の移動中などに短い睡眠を取ることで身体の負荷を分散させています。現在の元気な姿は、単なる頑健さではなく、過酷な病をくぐり抜けた末に築き上げた徹底的な自己管理の賜物です。