目の左右差が気になり始めた際、まず確認しなければならないのが「眼瞼下垂(がんけんかすい)」の有無です。眼瞼下垂とは、上まぶたを引き上げる「眼瞼挙筋」や「ミュラー筋」、あるいはそれらと瞼板をつなぐ「挙筋腱膜」が緩み、目が十分に開かなくなる状態を指します。片目だけにこの症状が現れると、もう一方の正常な目との間に明確な開口度の差が生じます。
放置すると、見づらさを補うために額の筋肉(前頭筋)を使って無理やり目を見開くようになり、頑固な偏頭痛や肩こり、自律神経の乱れへと波及することも少なくありません。自身の状態を把握するため、以下の眼瞼下垂の症状チェックを実施してみましょう。
【眼瞼下垂 簡易セルフチェック項目】
- 鏡を正面から見たとき、片方の黒目の上部が白目やまぶたで1/3以上隠れている
- 目を大きく開けようとすると、片側の眉毛だけが極端に上に持ち上がる
- まぶたを開ける際、額に深い横ジワがくっきりと刻まれる
- 夕方や疲労が溜まった時間帯になると、片目だけ明らかに開きが悪くなる
- 無意識のうちに顎を突き出して物を見る姿勢になっている
これらの項目に複数当てはまる場合、単なる脂肪や皮膚の厚みではなく、筋肉や腱膜の機能低下が関与している可能性が濃厚です。なお、短期間で急激にまぶたが下がってきた場合や、物が二重に見える(複視)症状を伴う場合は、動眼神経麻痺などの重篤な神経疾患が疑われるケースもあるため、速やかに眼科や形成外科の診察を受ける必要があります。