1957年、東京都六本木で輸入雑貨商を営む裕福な家庭に生まれた夏目雅子さん。19歳の時にテレビドラマのヒロイン募集に応募したことをきっかけに芸能界入りを果たしました。夏目雅子さんの若い頃を象徴する大きな転機となったのが、1977年のカネボウ水着キャンペーンガール(「クッキーフェイス」)への抜擢です。小麦色の肌に輝く瞳、屈託のない笑顔は瞬く間に日本中の視線を集め、一躍トップアイドル的な人気を獲得しました。
その美貌がお茶の間に決定的な印象を植え付けたのが、1978年に日本テレビ系列で放送されたドラマ『西遊記』での三蔵法師役でした。本来は高僧である男性の役柄を、凛とした気品と中性的な透明感で見事に演じきり、堺正章さん演じる孫悟空ら個性豊かな面々を率いる神秘的な存在感で大ヒットを記録。このキャスティングは当時としては異例の大抜擢でしたが、結果として彼女のキャリアにおける伝説的エピソードの筆頭として語り継がれることになります。