健康オイルを取り入れる上で最も挫折しやすいのが「味の好み」だ。いくら身体に良くても、口に合わなければ毎日続けることはできない。
どちらのオイルも熱に極めて弱く、加熱調理(炒め物や揚げ物)に使用すると酸化して有害な物質が発生するため「生のまま摂る」のが絶対条件である。その上で、味のニュアンスには明らかな違いがある。
亜麻仁油は、ナッツのような芳醇な香ばしさの奥に、かすかなほろ苦さを伴うのが特徴だ。この苦みはリグナンや無精製の証でもあるが、人によってはクセを感じやすい。サラダのドレッシング、ヨーグルト、スムージー、あるいは納豆などによく馴染む。
一方のえごま油は、非常にあっさりとした癖のない風味で、後味にほのかな青み(シソ特有のさわやかさ)が抜ける程度だ。料理の味を邪魔しないため、味噌汁やスープの仕上げに回しかけたり、冷奴、刺身の醤油に一滴垂らしたりと、和食との相性が抜群に良い。洋食派なら亜麻仁油、和食派ならえごま油という分け方も実に合理的だ。