Q1:感覚鈍麻は生まれつきのものですか?後天的に発症することもありますか?
A1:生まれつきの脳機能の特性(ASDやADHDなど)による先天的なケースが多いですが、後天的に生じることもあります。脳卒中(脳梗塞や脳出血)、糖尿病による末梢神経障害、頸椎症や脊髄損傷、重度のビタミン欠乏症などによって感覚神経系が障害された場合にも感覚鈍麻が生じます。突然感覚が鈍くなった場合は、速やかに脳神経内科を受診してください。
Q2:感覚鈍麻を治す薬や治療法はありますか?
A2:発達障害に伴う感覚鈍麻を直接消失させる根本的な特効薬は現在のところ存在しません。そのため、作業療法を通じた感覚統合アプローチや、生活環境を整える「環境調整」が治療・支援の中心となります。ただし、感覚の乱れに伴う強い不安や睡眠障害、うつ症状に対しては対症療法として薬物療法が処方される場合があります。
Q3:子どもが怪我をしても泣かないのは、親の愛情不足やネグレクトが原因ですか?
A3:親の育て方や愛情不足が原因ではありません。感覚鈍麻は中枢神経系における情報伝達・処理の特性という生得的な要因が主因です。昔ながらの偏見で自分を責める必要は全くありません。むしろ「痛がらない特性」を正しく受け止め、傷の早期発見や安全対策を医療関係者とともに講じていく姿勢が重要です。