法螺貝を鳴らすための最重要課題が、唇の形(アンブシュア)の習得です。金管楽器の経験がない方でも、以下のステップを踏むことで適切な唇の状態を作ることができます。
まず、口を軽く閉じ、日本語の「エム(M)」を発音する時のように上下の唇を自然に合わせます。このとき、口角(唇の両端)を軽く引き締め、中央部分だけを柔軟に保つことがポイントです。頬を膨らませるのではなく、引き締めた口角から息が漏れないように意識しながら、中央のわずかな隙間から「プー」と唇を細かく震わせるバズィングを行います。
次に、法螺貝の「口金(吹き口)」を当てる位置です。唇のど真ん中にまっすぐ当てるのが基本ですが、歯並びや唇の厚みに応じてわずかに左右どちらかに寄る場合もあります。口金を唇に強く押し付けるのは厳禁です。唇の毛細血管を圧迫して振動を止めてしまうため、「息が漏れない程度の軽い密着」を保ちます。角度は正面に対してやや斜め下(約10〜15度)に向けると、自然な息の通り道が確保されます。