専用の水耕栽培キットを購入しなくても、身近な廃材や100円ショップの資材を活用することで、機能性に優れた栽培システムを安価に構築できます。中でもペットボトルを使った自作容器は、毛細管現象を利用した自動給水システムを手軽に再現できるため、初心者からベテランまで広く愛用されています。
製作手順は極めてシンプルです。まず、500mlから2Lの丸型ペットボトルの上部約3分の1をカッターで切り離します。飲み口のある上部パーツを逆さにして下部パーツに重ねることで、二重構造の容器が完成します。このとき、飲み口部分に不織布の切れ端やお茶パックを通しておくと、下部の培養液が自然に吸い上げられ、適度な湿度が維持されます。
ここで決定的に重要なのが、100均で購入できるアルミホイルや遮光テープを用いた「外壁の完全遮光」です。容器の下部パーツの外側にアルミホイルを隙間なく巻き付けることで、前述した藻の発生を99%以上防ぐことができます。遮光を施すか否かで、根の白さと成長スピードには歴然とした差が生じます。
種からスタートする場合は、「スポンジへの種まき」が最も歩留まりの高い手法です。キッチンスポンジ(メラミンスポンジではなく気泡のあるウレタンスポンジ)を2〜3cm角のサイコロ状にカットし、中央に浅い十字の切り込みを入れます。十分に水を含ませたスポンジの切り込みに、イタリアンパセリの種を2〜3粒置きます。イタリアンパセリの種子は好光性種子(発芽に光を必要とする種子)であるため、深く埋め込まず、表面に軽く乗せる程度にするのが発芽率を高める鉄則です。