林家パー子のキャリアを振り返る上で外せないのが、若い頃の驚くべき美貌と、落語界の名門・初代林家三平一門への入門秘話です。
東京都杉並区で育った彼女は、都立農芸高校を卒業後、1968年に昭和の爆笑王・初代林家三平に弟子入りしました。当時の落語界において女性の入門は極めて珍しく、大きな話題を呼びました。過去の特番インタビューや師匠の妻・海老名香葉子の回顧録によると、入門当時のパー子は「お人形さんのように可憐な美女」として評判で、高座の袖や楽屋でもひときわ目を引く存在だったと記されています。
入門当初は落語家を目指して修行を重ねていましたが、師匠・三平の「お前は高座で笑っているだけで場が明るくなる」という慧眼によるアドバイスもあり、独自のリアクションとキャラクターを磨いていくことになります。単なるお笑いタレントではなく、昭和の演芸界という厳しい徒弟制度の中で礼儀作法を徹底的に叩き込まれたことが、現在の彼女の礼儀正しさの礎となっています。