クィディッチのルールにおいて、金のスニッチ(Golden Snitch)を捕獲したチームには150点が与えられ、その瞬間に対戦は終了します。他のプレイヤーが操るクアッフルによるゴールが1回10点であることを考えると、150点という配点はあまりにも絶大です。なぜこれほど極端なルールが設定されているのでしょうか。
その背景には、中世魔法界の狩猟文化と残酷な歴史が存在します。1269年、魔法評議会議長だったバルバジ・ブラッグが、試合中に俊敏な野鳥「ゴールデン・スニジェット(Golden Snidget)」を放ち、捕獲した者に150ガリオンの賞金を出すと宣言したことがすべての始まりでした。この「150ガリオン」がそのまま「150点」としてゲームの配点に固定されたのです。
その後、スニジェットが絶滅の危機に瀕したため、魔法生物学者モデスティ・ラブジョイらの保護運動を受け、金属細工師のボウマン・ライトが魔法の羽を持つ人工の「金のスニッチ」を開発しました。クルミほどの大きさで、銀の羽を羽ばたかせながら時速100キロを超える超高速で不規則に飛び回るスニッチは、捕獲そのものが奇跡に近い難易度を誇ります。だからこそ、シーカーには戦況をひっくり返す特権が与えられているのです。