短距離選手のパフォーマンス向上において、スパイクと同等、あるいはそれ以上に重要な役割を果たすのが日々のトレーニングで使用する「アップシューズ(トレーニングシューズ)」です。強度の高いスパイクばかりを履いて練習を重ねると、足底腱膜炎やアキレス腱周囲炎を引き起こすリスクが高まるため、トップ層ほどアップシューズの使い分けを徹底しています。
実業団選手や強豪大学陸上部の現場リサーチによると、短距離アップシューズ評判で常に上位に挙がるのは、アシックスの『ウインドスプリント(WINDSPRINT)』シリーズや、ミズノの『ビルトトレーナー』といった専用設計モデルです。一般的なランニングシューズとは異なり、ドロップ(つま先とかかとの高低差)が極めて小さく、フラットな接地感覚を養う構造になっています。
「スパイクを履くのは週に2回のポイント練習のみにし、普段のドリルや流し、ウエイト後のスプリントは接地感のダイレクトなアップシューズで行うことで、自身の筋腱複合体を強化できた」という実業団スプリンターの声に象徴されるように、ギアのサポートを受けすぎない足本来のバネ作りこそが、レース当日にスパイクの性能を100%引き出す土台となります。