ネット黎明期、画像掲示板や個人のWebサイトを巡回していたユーザーたちを恐怖に陥れたのは、明らかに現実離れした色彩だった。全身が蛍光色に近い緑色に染まったその人物像は、すぐさま様々な尾ひれをつけて語られるようになる。
「軍の秘密実験の犠牲者ではないか」「異星人の遺体写真が流出したのではないか」「特殊な毒物で殺害された被害者だ」といった根拠のない憶測が飛び交い、恐怖心と野次馬根性が組み合わさることで都市伝説は爆発的な勢いで肥大化した。未知なるものへの恐怖と、視覚的なショックが合わさった時、ネットコミュニティは独自の物語を生み出す装置へと変貌するのだ。