言葉の真意を取り違えると、人間関係に予期せぬ摩擦を生む。NHK放送文化研究所による現代語のコミュニケーション研究でも、曖昧な表現に対する世代間の受け止め方の差が指摘されている。ビジネスと恋愛、それぞれの現場における正しい使い方を押さえておきたい。
例えば、ビジネスシーンで上司から「今回のプレゼン、取引先の反応はまんざらでもなかったよ」と言われた場合、それは「かなり好印象だった」という褒め言葉だ。ここで「もっと頑張ります」と過剰に落ち込むのは完全な筋違いである。
一方、恋愛やプライベートの場面。「週末のデート、彼もまんざらでもなさそうな顔をしていたよ」という会話なら、「相手も乗り気で、実は喜んでいる」ことを意味する。本心を隠してクールを装う「ツンデレ」的な心理状態を描写する際にも重宝する表現だ。照れくささを覆い隠す大人のポーカーフェイスを見抜く鍵が、ここにある。