宮里藍さんの投稿にもあったように、術後の回復期における患者のリアルな関心事は「どれくらい痛むのか」「いつ普段の生活に戻れるのか」という点に集約されます。個人が開設している術後経過ブログやSNS上の闘病レポートを精査すると、医療機関のパンフレットには書ききれない過酷な現実が浮き彫りになります。
最も多くの声が寄せられるのが、「術後数時間の麻酔切れ」の瞬間です。「目の中に粗めの砂を大量に擦り込まれたような激痛」「目を開けていられず涙が止まらない」といった描写が散見されます。角膜表面の知覚神経は人体のなかでも極めて敏感な部位であり、そこを剥離して上皮を再建するため、術後1〜2日間は鎮痛剤の手放せない時間が続きます。
宮里さんが発信した「3日目にして3時間おきの点眼」という処置も、現場のリアルを物語っています。術後は感染症予防の抗生剤、炎症を抑えるステロイド点眼を厳格なスケジュールで投与しなければなりません。縫合糸が白目に残っている期間(約1〜2週間)は瞬きをするたびにチクチクとした痛痒さが伴い、抜糸の瞬間まで完全な快適さは訪れません。仕事の復帰に関しては、デスクワークであれば術後3日〜4日程度で可能なケースが多いものの、接客業や人前に出る仕事の場合は、白目の赤みが落ち着くまで少なくとも2週間から1ヶ月の猶予を見込んでおくのが現実的です。