多くのファンや関係者が驚いた佐藤里佳のフジテレビ退職理由ですが、そこにはフジテレビが2021年秋に発表し2022年春に実施した「ネクストキャリア支援希望退職制度」の存在がありました。この制度は50歳以上かつ勤続10年以上の正社員を対象としたもので、局内の構造改革に伴い複数のベテランアナウンサーや制作スタッフが応募したことで大きな話題となりました。
当時、佐藤さんは55歳という人生の大きな節目を迎えていました。アナウンス室部長として組織のマネジメントや若手の育成に多大な貢献を果たしていた彼女ですが、局内での役割を一区切りつけたと判断するに十分なキャリアを築いていました。
「会社に頼り切るのではなく、余力のある50代半ばで自らの人生の主導権を取り戻したい」という思いは、同時期に退社を決断した同期や同世代のベテラン社員たちにも共通する動機でした。決して局とのトラブルや不祥事による退職ではなく、制度を前向きに活用した円満退社であったことが業界関係者の証言からも明らかになっています。