重厚な愛憎劇の一方で、軽やかな恋愛ドラマにおける彼女の輝きも見逃せない。フジテレビの傑作ドラマ『最後から二番目の恋』で見せた奔放ながらもどこか寂しさを抱える大人の女性像は、多くの視聴者の共感を集めた。年齢を重ねてなお失われない艶やかさと、日常に溶け込むコミカルな演技のバランスは秀逸の一言に尽きる。
さらに時を遡れば、映画『メッセンジャー』で見せた躍動感あふれる姿が蘇る。エネルギッシュな都会を舞台に、タフでありながら女性らしい色香を漂わせる佇まいは、彼女ならではのオリジナリティだった。コメディからシリアス、そして濃密なベッドシーンに至るまで、役柄ごとに異なる体温を宿らせる柔軟性こそが、彼女が長年トップを走り続けた理由である。