受診年齢をめぐっては、ネット掲示板やSNS上で不正確な情報が拡散され、保護者の混乱を招くケースが後を絶ちません。現場の取材から見えた代表的な盲点と誤解を是正します。
第一の誤解は、「高校生になったら小児科で予防接種を受けられない」という思い込みです。実際には、小児科予防接種は何歳まで2026年最新の基準を見ても、多くの中高生が小児科で各種ワクチンを接種しています。子宮頸がん予防を目的とした「HPVワクチン」の定期接種やキャッチアップ接種、高校生相当年齢まで対象となる麻疹・風疹混合(MR)第5期定期接種、さらに毎年のインフルエンザ予防接種など、思春期に受けるべきワクチンは多数存在します。
小児科はワクチンの在庫管理や副反応対応の経験値が一般内科よりも圧倒的に高いため、高校生であっても予防接種に関しては慣れ親しんだ小児科で接種を受けるのがむしろ合理的です。
第二の盲点は、保護者同伴の要否をめぐるトラブルです。高校生が一人で一般内科を受診した場合、採血や侵襲を伴う処置、高額な検査、あるいは薬の処方にあたって「保護者の同伴または電話による同意確認」を求められるケースが多々あります。「もう高校生だから一人で行ける」と送り出したものの、クリニックの受付で保護者に確認電話がかかってきて手続きが滞るといったトラブルは日常茶飯事です。初めて訪れる内科であれば、初診時のみ保護者が付き添うか、あらかじめ問診票に同意事項を記載しておく配慮が求められます。