ドラマ『海月姫』の評価を決定づけた最大の要因の一つが、瀬戸康史演じる鯉渕蔵之介の完成度の高さです。当時、瀬戸康史は徹底した食事制限とトレーニングによって体重を約6kg減量し、立ち振る舞いや発声、スキンケアに至るまで徹底的な役作りを敢行しました。当時のインタビュー取材において本人が「女性の仕草を研究し、立ち姿や足のラインの見せ方に全神経を注いだ」と語った通り、画面に映し出されたドレス姿やミニスカート姿の美脚は、SNS上でも「美しすぎて本物のモデルにしか見えない」「女性として完敗した」と大絶賛を浴びました。
さらに、月海を取り巻く「尼〜ず」のキャスティングと怪演も原作ファンを唸らせました。徹底したビジュアル再現と振り切った演技は、今なお語り草となっています。
【尼〜ずの主要キャスト布陣】
- ばんばさん(鉄道オタク):松井玲奈(アフロヘアーに鉄道愛を爆発させる独特の間合いを完全再現)
- まやや(三国志オタク):内田理央(前髪で目を隠し、奇妙な身振り手振りと甲高いダミ声で強烈なインパクトを残す怪演)
- ジジ様(枯れ専オタク):木南晴夏(猫背で地味、白髪混じりの老紳士を観察し続ける静かな存在感を好演)
- 千絵子(和服・日本人形オタク):富山えり子(天水館の管理人代行として、着物姿で個性派集団を包み込む安定感を発揮)
モデルや清純派女優として活躍していた内田理央や松井玲奈が、美貌を完全に封印して奇抜なオタク女子になりきったプロ根性は、ドラマのコメディとしての質を一段引き上げる原動力となりました。