井上尚弥の対抗馬として常にトップを争うのが、テレンス・クロフォードとオレクサンドル・ウシクの2人だ。複数階級で前人未到の完全統一を果たし、さらに上の階級へと侵攻を続けるテレンス・クロフォードは、スイッチヒッターとしての完成度と勝負強さで他の追随を許さない。熟練した職人のごとき試合運びは、若手ボクサーにとって絶望的な壁となっている。
一方、ヘビー級の巨漢たちを卓越した技術と無尽蔵のスタミナで完封し続けるオレクサンドル・ウシクの存在も異彩を放つ。クルーザー級からヘビー級へと階級を上げながらも無敗を保つウシクの戦績は、P4Pの概念そのものを体現していると言えるだろう。両者ともにキャリアの集大成に入りつつあるが、その壁は依然として高く聳え立っている。