逆風が吹く歯科業界ですが、すべての歯科医師が苦境に喘いでいるわけではありません。むしろ、時代のニーズを捉えて右肩上がりに収益を伸ばしている歯科医師には明確な共通点があります。
収益性を飛躍させている第一の武器が、自費診療へのシフトとデジタル技術の融合です。透明マウスピースを用いたアライナー矯正、セラミック修復、審美ホワイトニング、インプラント治療など、1回あたりの診療単価が高い自費診療領域で高い治療精度とカウンセリング力を発揮するドクターは、保険診療の枠組みを超えて莫大な売上を創出しています。口腔内スキャナー(IOS)やCAD/CAMシステムの導入により、治療時間の短縮と精度の向上を両立させています。
第二の成長市場が、超高齢社会に伴う「訪問歯科診療」と「予防歯科・メインテナンス」です。通院が困難な高齢者施設や在宅患者への訪問診療は、国の方針としても手厚い点数が評価されています。また、「虫歯になってから行く場所」から「歯を失わないために毎月通う場所」へとクリニックのコンセプトを転換し、歯科衛生士による定期メインテナンスのサブスクリプション型モデルを構築した医院は、景気変動に左右されない強固な経営基盤を確立しています。